「レンタルビデオ」

警察官って、
年中無休で一生懸命、市民の為に頑張ってるイメージありますよね。
まっ、中には痴漢をしたり汚職をしたりする人もいますけど、
ほとんどの方は、日曜も祝日も正月もお盆も関係なく、
真面目に頑張ってて、ホント、頭が下がる思いですよね。

・・・・で、警察の人たちも、たまには気分転換・リフレッシュてなもんで、
慰安旅行に出かけます。

「えぇ〜、お巡りさんも慰安旅行に行くのぉ〜」

・・・って、皆さんは思うでしょう。
実はMoMoも、そうだったんです。
当然、署員一斉にと言うわけにはいかないので、
(何と言っても、「事件は現場で起きてるんだぁ・・」ですから・・・)
交代で旅行に行くんです。

ずいぶん前振りが長くなってしまいましたが、
今回は、関西の某警察署の慰安旅行に添乗したときに、
幹事さんに聞いた、不思議話を紹介します。

4年程前の事件らしいんです。
管轄内のワンルームマンションで、
1人暮らしの若い女性が、何者かに殺されたんです。
(TVのニュースなんかでもやってたそうです。)
犯人の手掛りが、ほとんどなくて、捜査も行き詰ってたそうなんです。

事件から、1ヵ月が過ぎようとした頃のこと、
事件のあったマンションに程近いレンタルビデオ店に
年配のご夫婦が、返却日を1ヶ月も過ぎたビデオを返しにきたんです。
そう、殺された女性が、借りていたビデオです。
ビデオデッキの中に入ったままで気付くのが遅くなったとのことでした。

殺人現場にあったビデオと言うことで、
レンタルビデオ店も、このビデオを処分しようと思ったそうなんですが、
回転率の高い人気作品であった為、そのまま店頭に陳列して、
貸し出す事になったそうです。
そして、そのビデオは、
その日のうちに、若いカップルが、借りていきました

翌日、
このカップルが、開店準備中の店に飛込んできたそうです。
ビデオの途中から全く別の映像が映しだされていると言うのです。

それは・・・・、「1ヵ月前の殺人の現場」

なんと、若い女性が、中年の男に殺害される現場が映ってたんです。

レンタルビデオ店は、ビデオを警察に持ち込みました。
始めは、
半信半疑であった警察も、ビデオの映像から犯人をわりだし、
2日後、逮捕、犯人の自宅からはいくつかの証拠も出てきたんです。

驚いたことに、
犯人の逮捕後、改めてそのビデオを見ると
そのビデオには、殺人の現場は映っておらず、
元の映画に戻っていたんだそうです。

当然、署は、マスコミへは、このビデオのことは秘密にしたそうです。