「バス」
K市某交差点にて


今回の話は、一昨年、K市に行ったときの不思議な体験です。

信号待ちをしている時に、それは起こったんです。

何気なく信号の向こう側を見ていると、
私たちの乗っているバスと同じ会社のバスがやって来ます。

「あれっ、おかしいな、今、こっちに来てるの俺だけのはずなのに」

ドライバーさんが、不思議そうに言います。
ガイドさんも 「変ですね・・」とうなづきます。

信号が青になって、そのバスとすれちがった、
その瞬間、
私達三人は、言葉を失ってしまいました。
ポカーンと口を開けたまま・・・。

というのも
すれちがったバスには、私たち三人が乗っていたんです。
真っ青な顔をして、こちらを見てるんです。
間違いなく、それは私たちのバスなんです。
お客様の顔もハッキリと分かるんです。
まるでビデオのコマ送りの様に・・・・。

二日後・・・
帰路についた私達は、再び例の交差点にさしかかりました。

何気なく信号の向こう側を見ていると、私たちの乗っているバスと同じ会社のバスが信号待ちをしてるんです。

「まっ、まさか・・」

私達三人は、何とも言えない恐怖に真っ青になりました。

そして・・・・
信号が青になり、そのバスとすれちがった時・・・・・・、
ポカーンと口を開けた、二日前の私達がそのバスに・・・。

・・・・・・

後で聞いたんですが、
こういうのを 「ドッペンゲルガー」 って言うんですって。
つまり、もう1人の自分を見てしまうことなんですが、
これを見るとよくないことが起こるんですって!!
まっ、でも、あれから別に何ともないから大丈夫なのかな??

・・・・・・

あのぉ、
実は・・・「ドッペンゲルガー」ではなくて、
正しくは、「ドッペルゲンガー」なんだそうです。
うぅ〜ん・・・日本語って難しい・・・・えっ、ドイツ語?!
まぁ、似たようなもんよ!

ごん蔵さん、ご指摘、thanks ですわ。