「離さないで」
岡山県・Y温泉
ホテル○○ 2階乗務員室


先日、SAの乗務員室で会った、ドライバーに聞いた話です。

「今日は、この部屋しか空いてないんです」
彼は、そう言われて、この2階の部屋に案内されたそうです。

ホテルの人が、部屋のドアを開けた瞬間、鈍い金属の音が・・・
「グギィゥゥ〜ン」

「今の音、何・・?」
彼が尋ねると、
ホテルの人は
「えっ・・・、別に、何も聞こえませんが・・・・」

「ふーん、出るのか」
彼は、そう思ったそうですが、自分には霊感がないので、絶対大丈夫と特に気にもしなかったんだそうです。

深夜・・・、
胸に何か、重く冷たいものを感じて、彼は目を覚ましたんです。
すると、
彼の両隣に男と女が、添い寝をするかのように寄り添っていて、
ちょうど彼の胸の上で手をつないでるんです

彼が起上がろうにも、手が重くて、身動きが取れません。
そこで、彼が両手でその手を解こうとすると
両隣の男女が、
「私達の手を離さないで、私達を引き裂かないで、お願い。」
と、訴えてきたそうです。

恐ろしくなった彼が、
「俺には関係ないだから、消えてくれ、頼むよ」と叫んだ、その瞬間、
男女はスーッと消えたそうです。

翌日彼がフロントでその事を言うと、まるで用意をしていたかのように、塩と商品券を差し出し、こう付け加えたそうです。
「この事は、御内密に・・・・・・・。」