「旧石切トンネル」
大阪府東大阪市


近鉄奈良線の旧石切トンネルは、
関西ではとても有名な心霊スポットです。

どうして今頃、そんな有名処を・・・という事なんですが、
実は、奈良にお住いのテトさんから
下記のような投稿メールがあったんです。

「新石切トンネルでも、最終に乗ると、乗客はまばらなのに、
 大勢の人の気配、息づかいを感じることがある。」


旧石切トンネルに霊が出るという噂が立ち始めたのは、
昭和21年に起こったトンネル内での車両火災事故からです。

大阪から奈良へ向かう石切トンネル内で
モーターが火を噴いたのです。
古い木造の車体はあっという間に炎に包まれ
30人余りの犠牲者が出たそうです。

それ以降、
石切駅(東大阪)を発車した最終電車がトンネルに差し掛かると、
がらんとしていた車内が突然「満員乗車」に変わるんです。

車内での目撃はもちろんのこと
車外からも、窓という窓に数多くの人影が見えたといいます。

初めは、
ただの噂話と近鉄電車は無視していたそうなのですが、
あまりもの目撃談の多さに対応を迫られることなったんです。
それは、

「最終電車の後に、もう一本電車を走らせる」

つまり、
最終電車の後に、
お客を乗せない回送電車を走らせることにしたんです。

しかし、この対策は、
近鉄電車の意図に反して、逆に目撃談が激増してしまったんです。

乗客をいっぱい乗せた回送電車がトンネルに入っていくのが、
周辺住民から毎日のように目撃されるようになったというのです。

そこで、次の対策として、回送電車を走らせずに、
時刻表に実際にはない最終電車の時間を入れたんです。

「時刻表だけの架空の最終電車」

そして、
トンネル周辺では、架空の最終電車の時間に
電車が通過する音を、時折、耳にするようになったといいます。


まさか、それが原因というわけではないと思いますが、
昭和30年代に現在の新トンネルが開通し、
現在、旧トンネルは閉鎖されています。

立入禁止になってはいますが、その景観は不気味の一言です。

供養のためか、石碑とお地蔵さんが並んでいます。


PS.
投稿については、
たった2行でしたので「戦慄の投稿」への掲載は見合わせました。