「赤いハイヒール」
京都清滝トンネル


お客様から聞いた話です。

約10年前、
京都の心霊スポットとして有名な清滝トンネルに、
仲間4人で肝試しに行ったそうです。


トンネル内を歩いていると前の方から足音が・・・

「なぁ、足音聞こえないか?」

「いや、聞こえないけど」

「聞こえるって、逃げよぉーぜ」

「何にも聞こえないって」

「来てるって! そこまで・・」


次の瞬間!
10mほど先で足音が響いたのです。

『カツン、カツン』


「聞こえる!!」

「だ、誰だ?!」


とっさに懐中電灯を向けると、

「誰もいない!」


その代わり、

『ポツ、ポツ、ポツ、ポツ』

上から水滴が(?)が落ちてきて・・・

恐る恐るトンネルの天井に灯りを向けると

膝から下だけの女の足、
赤いハイヒールが天井を逆さまに歩いているんです。

『カツン、カツン』

『ポツ、ポツ、ポツ、ポツ』

・・・っと赤い血が滴り落ちてきます。


「うわぁ〜、ギャ〜!!」

4人は一目散に逃げ出しましたが、
天井の赤いハイヒールが追いかけてきます。


しかし、
トンネルの出口まで逃げると、
足音は止み・・・

「トンネルの外には出られないみたいだな」

「あ〜、助かった〜」

「でも、さっさと帰ろうぜ」

4人は、車に乗りトンネルを後に。


「ここまで来たら、もう、大丈夫だろう」

・・・と
深夜営業のファミレスに入って一息をついてると、
テーブルに・・・

『ポツ、ポツ、ポツ、ポツ』

思わず上を見ると、赤いハイヒールが・・・

「ギャーー!!」