「泥湯」
西日本の某温泉郷
露天風呂


明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

正月早々ということで、温泉まったり系の軽ぅ〜めの話を2つ。

それぞれの話は、
全く関係のない別々のお客様から伺った話なのですが、
場所は2話とも
同じ西日本の某温泉郷、同じ旅館、同じ泥湯の露天風呂なのです。


========= その1 =========


大阪のある精密機械の会社の慰安旅行でのこと

11時過ぎ・・・
Yちゃんが同室の女の子3人と露天風呂に入ったそうです。

露天風呂は、
本館から外に出て2分ほど歩いた、川沿いの林の中にあります。

Yちゃんは湯船の淵に腰かけ、
足だけ湯の中に入れて身体の火照りをさましていて、
3人は湯船につかって

「いいお湯だね〜、メッチャ温まる」

「泥湯だもんねぇ〜」 
           
「ホント、かえって、身体が汚れちゃいそう」

「でも、身体には良いのよね」


その時、
Yちゃんのあしを誰かが掴んだそうです。


「もう、やだぁ、何してるの〜?」 

「えっ、何?」

「何って、私の右足、掴んでるじゃない」

「何言ってるのよ〜、そこまで、手が届くわけないでしょ」


Yちゃんが慌てて足を上げると
腐りかけた手首だけが足首を掴んでいたそうです。


========= その2 =========


神戸の某小学校のPTAの旅行会でのこと

お母様方が皆でのんびり湯船につかっていたそうです。


「ホント、泥みたいだね、この温泉」
    
「タオル、色が付いちゃうもんね」

「でも、温まるぅ〜」


・・・と、
そこへ、35〜6才位の女性が入ってきたんです。
(もちろん、PTAの仲間ではありません)
 
かかり湯の後、女性も湯船に入ってきました。

腰〜胸〜肩・・と、身体を湯の中に沈めていき・・・

そのまま、泥湯の中に姿を消してしまったそうです。


同じ露天風呂での出来事です。