北海道釧路市
星が浦・国道240号線

スキーのシーズンになると、スキーバス専門のドライバーが北海道からアルバイトにやって来ます。
この話は、そんなドライバーのGさんから聞いた話です。

その日、夜、
彼はお客様を降ろし、ガイドさんと世間話をしながら、この道を、回送していたそうです

すると、ふらふらと、白い服を着た女の人が歩いてきます。
「危ない!」
バーンという音と共にその人がぶつかったそうです。
「しまった!」
彼とガイドさんは、すぐバスから飛び降りて・・・・、
「いっ、いないぞ!」
不思議なことに、その女の人は、道路上にも、路肩にも、バスの下にも、後ろにもいないんです。

「まっ、まさか・・、いっ、今のは・・・」
2人は、無言のままバスに戻ったそうです。

すると、その女の人が乗っているんです。
「大丈夫ですか?」
話し掛けても女の人は、うつろな顔をして返事もしません。
「とにかく病院へ行きましょう。」

しかし、病院に着くと女の人の姿はバスの何処にもありません。
もちろん、病院に着くまで一度もバスの扉は開けていません。

しかし、それ以来、
国道240号線のこの辺りを走るたびに、路肩で白い服の女の人が、
彼のことをジッと見ているそうです。