「ハイヒール」
三段壁 和歌山県


知り合いのガイドさんに聞いた話です。


とっても短い話なんですが、そのガイドさんが言うには、

「先輩のガイドが地元のドライバーさんから聞いた話なのよ。」

・・・という事なので、

もしかしたら、
知る人ぞ知るって感じで、地元では有名な話なのかもしれません。


場所は和歌山、白浜、三段壁。

夕暮れ時、夕陽の中で、
女性がハイヒールで三段壁を歩くと足を取られるというのです。

そりゃ〜、
三段壁は岩だらけで足元が良くないから
夕方、薄暗くなってたりすると、足を取られるのは当り前・・・

・・・って、事ではなく

三段壁の岩と岩の間から手が出てきて、ヒールを掴むのだとか。

その地元のドライバーの話によると

「女の子が歩いて行くのを後ろから見ていると、ハッキリ見えるんだ。
 何本もの手が蠢いていて・・・ヒールを掴んでは離す。
 ヒールを掴んでは離す・・・・ってのを繰り返してるんだよね。」


崖の下に導こうという悪質なモノではなく、
ただ、ヒールを掴もうと蠢いているんだそうです。

自殺者の霊なのか、何なのかは解りません。
悪霊ではなく、ただの変質者の霊??