「猫の声」
N県 Y温泉 他館先民宿


今回の話は
関東の大手バス会社のドライバーの体験談です。
知り合いのドライバーさんに聞いた話なんですが・・・。
たぶん、
都市伝説的なものなんじゃないかな?!

さて、
その関東のドライバーさん、
彼のその日の泊まりは他館で、
いかにも「古びた旅籠」といった趣の民宿だったそうです。
(他館→ドライバーやガイドが、
     ホテルが満館などの場合に用意される別の宿泊先)

通された部屋は2階
まるで時代劇に出てくる女郎屋の2階みたいな部屋。

夕食後、
部屋で軽く晩酌をして、11時頃には床についたそうです。

窓を背にする感じでウトウトしていると
猫の声が聞こえてきたんです。

あの・・・盛りのついた時の
赤ちゃんの声のような、女性のうめき声のような鳴き声。
それも
彼の部屋の窓のすぐ近くのようです。

「あー、ウルサイなぁー、これじゃ寝れないよ」

彼は、
猫を追っ払おうと起き上がり窓を開けましたが、
猫の姿はありません。

「ふ〜ん、都会の猫と違って逃げ足が早いなー
 体の鍛え方が違うのかな、やっぱ・・・」

・・と
思いながら窓を閉め
また窓を背にして床につき、数分後・・・・

また、盛りのついた猫の声・・・窓のすぐ外。

「もう、いい加減にしてくれよ
 そんなにしたいんだったら、俺がしてやるから寝かせてくれよ。」

と、思わず呟いたそうです。

すると、次の瞬間、

「うれしい、私・・そういう人を待ってたの」

と女性の声がしたかと思うと
彼の背中側から誰かが布団の中に入ってきて、
後ろから彼を抱きすくめたんです。

驚いた彼は飛び起きようとしましたが
身体が全く動きません、叫ぼうにも声も出ません。

背中に当たる感覚から、
抱きついているのが女性であることは確かです。
しかし、
胸にまわされた手が見えないんです。
そこに手がある・・という感覚はするのに見えないんです。

やがて
その見えない手は彼の下半身に伸び、
彼のモノを使用可能にすると彼を裸にし、
そして、彼の上にまたがって思いを遂げたそうです。
その間、
彼はずっと女性の身体の重みと動きを感じ、
女性のソノ声もはっきりと聞こえていたそうです。
もちろん、ソコの感覚もはっきりと感じ取れたといいます。
でも、
姿は全く見えないまま・・・・。

事が終わった後、
彼は猛烈な眠気に襲われ、そのまま眠ってしまい、
朝、目が覚めたときには
素っ裸で、掛布団の上で寝ていたそうです。

彼を襲った、姿の見えない女性とは一体・・・?
もしかしたら
N県だけに・・・化け猫・・・なんてね