「流れ着く」
沖縄県 Mホテル


このホテルのウリは何といってもプライベートビーチ!
夏になると、
海水浴客で連日満室の状態が続くという超人気ホテル。

でも、このホテル・・・
私達添乗員や乗務員の間では出ることで有名なんです。

出るのは『本館1階の奥の部屋』
深夜、
真夏にもかかわらず部屋の気温が急に下がり始め、
そのあまりの寒さに目を覚ますと、
ベッドの周りに薄ボケた白い人影が何体も浮いているんです。
その白い人影は、

ポタッ、ポタッ、ポタッ

・・・と
水滴を垂らしながら、
何をするでもなく漂っているのです。

ポタッ、ポタッ、ポタッ・・・・

実は
このホテルのプライベートビーチは地形と海流の関係で、
近隣の海で亡くなった水死体が流れ着く事が少なくないんです。
また、
数年に1〜2人の方は
このプライベートビーチで溺れて亡くなるとも聞いています。

そして、
その水死体を一時的に収容するのが『本館1階の奥の部屋』なのです。
普段は添乗員・乗務員用として使っているこの部屋に
信じられない事に水死体を収容しているのです。

その辺りの事情を知っている者は、
絶対にこの部屋に泊まることはありませんが、
本土からやって来た何も知らない添乗員が
そのまま泊まって恐ろしい体験をする事が多いんです。

ちなみに
地元のガイドさんに聞いた話では
時には客室として使うこともあるとか・・・・