「六角形」
愛知県 N温泉
T○○ 乗務員室

いつも話してるように、私達が利用する乗務員室は、たいていの場合、一般のお客様が使わないような、小さくて汚い部屋が多いの。

でも、このホテルの乗務員室の中に、ベッドが3台も入る様な、大きく、広く、きれいな部屋があるんです。
おまけに、この部屋の形は、少し変わっていて、なんと、六角形!!
部屋の真ん中には、太い木の柱!!
何かの儀式でも行われていたかのような部屋。
いかにもって感じで、怪しさ百点満点です。

その部屋に案内されたとき、確かに変な部屋だとは思ったけど、広い、きれい、得をしたって気分でした。
普通だったら、引いちゃうような部屋なんだろうけど、普段ろくな部屋に泊まらないんで、「怪しい?」 より先に 「ラッキー!」がきて・・・・。
 ( 図太いというか、悲しい女になってしまったわ・・・・・)

夜も更けて、何時ごろだったでしょうか?

「タッ、タッ、タッ、タッ、・・・・・パタッ、パタッパタッ・・・・・」

2〜3人のが、足早に歩くような足音で、目を覚ましたんです。
「なっ、何??」

見ると、
江戸時代頃(?)の遊女風の女性と子供を抱いた女性が、何かをブツブツ言いながら、部屋の真ん中の木の柱の周りをクルクルクルと回っています。

彼女たちは、 私に気づくと、しばらく止まって、私をジッと見ていましたが、また、思い出したように柱の周りを回り始めました。

私は、六角形の壁づたいに、そっと部屋を抜け出して、知り合いのガイドさんの部屋に避難しました。

翌日、ドライバーさんに聞いたのですが、
その六角形の部屋は、必ずと言ってもいい位出るそうなんです。

なぜ部屋が六角形なのか?
なぜ真中に柱があるのか?
なぜ出るのか?
・・・については、彼も知らないとの事でした。

ただ、シーズン中で、ほかの部屋が空いていないときは、
この部屋も一般客室として、使われてることもあるそうです。

MoMoです。
このホテル、実はもう一部屋怪しい部屋があるんです。
それは、三角形の部屋。
「戦慄の投稿」のコーナーで紹介してます。
地元のガイドさんからの投稿でした。