「街の記憶」
大阪市内の某大きな橋近くのホテル

このホテル・・・、
シティホテルとしてはBランクといったところなのですが、
立地条件が良いためいつもお客様で賑わっています。

このホテルの川と橋が見渡せるある一室では、
時折、不思議な現象が起こるといわれています。
夜10時過ぎ
突然、窓の外が真っ赤に染まるというのです。

ビックリして窓を開けると、
ライトアップされた橋と街のネオン・・・いつもの大阪の街
何一つ、おかしなところはないのです。

窓を閉め、
しばらくすると、
再び、窓の外が真っ赤に染まり、凄い音が聞こえてきます。
たくさんの飛行機の飛ぶ音、爆発の音、悲鳴・・・

慌てて窓を開けると、平和な大阪の街・・

そして窓を閉めると・・・

この現象が起こるのは
大阪大空襲のあった日だといわれています。
実は、
このホテルの周辺は最も被害の大きかった地域で
この地域を見渡せるこの部屋は、
街の記憶を垣間見ることの出来る部屋だというのです。


実は、
この話は「呪われた宿」に掲載したかったのですが、
話の内容はほとんど同じなのですが、
聞く人によって、いつも場所orホテル名が違うのです。
恐らく、
昔、誰かが体験した話が都市伝説的に広がっていったのでしょう。
もしかしたら、
皆様の街にも同じような話があるかもしれません。