右京 化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)

元々このあたり一帯には、風葬の習慣があって、
近隣の住民や戦死した武士の遺体が、次々と運び込まれたそうです。
化野(あだしの)という名前も、その辺からきているようです。

この化野に、弘法大師が訪れたとき、住民に土葬を教え、
寺を建立したのですが、結局のところ、明治時代に至るまで、
遺骨がこのあたり一帯に散乱していたといいます。
そして、
明治時代に化野に散在していた無縁仏を集め、
石仏、石像約8000体として現在のように供養するようになったと
いいます。

さて、この化野念仏寺というと「千灯供養」が有名ですよね。
皆さんも、TVなどで、この石像にロウソクを灯している風景を見たことが
あるんじゃないでしょうか。(毎年8月23・24)
無数のロウソクの灯の美しさは、本当に幻想的でロマンチックで、
毎年、たくさんの人が訪れています。

私も、学生のときに一度行ったんですが、
実際に行ってみると、ロマンチックどころじゃありませんでした。
境内に足を踏み入れた瞬間、異様な気配に囲まれてしまったんです。
それに、背筋が凍りつくほど、気温が下がっていくのが分かるんです。
私は、決して霊感が強いっていう方じゃないんですけど、
はっきりと分かるんです。
そこら中に、霊が漂っているのが・・・・、

私は、先に進む勇気がなくて、その場をすぐに立ち去ったんです。

後で聞いたんですが、
無縁仏っていうのは、いつも自分を慰めてくれる人を探してるとかで、
憑かれ易い人や中途半端に霊感の強い人は、絶対に近づいたら、
ダメなんだって。
どちらでもない普通の人でも、手でも合わせたものなら、
「この人は、自分をちゃんと供養してくれる、慰めてくれる」って、
憑かれてしまうって。

皆さんも気をつけて下さいね。