奥比叡

京都御所の東北、いわゆる鬼門に位置する比叡山延暦寺は京の魔封の寺ともいえます。
この奥比叡には、比叡山の僧侶でも近付きたがらない「四大魔所」ってのがあります。

一つ目は
「魑魅魍魎(ちみもうりょう)の丘」・・、
まさに京都の魔を封じている場所で、油断をしていると取り憑かれるそうです。
三個の石が正三角形に配置されています。
昔は、それぞれの石も美しいピラミッドの形をしていたそうなんですが、
今では、その面影が残る程度になっています。
この三個の石が作る三角形の真ん中である儀式を行うと、
魔を自分に取り込むことが出来るとか・・・??
魔の力を自分のものに出来るか、逆に魔に身体を乗っ取られるか・・・
それは、その人の霊力次第だとか・・・・・

二つ目は
「天梯権現祠(てんだいごんげんし)」・・
東塔にあるんですが、
元々は天狗の住処だったとかで、この天狗の力により、表参道の本坂から侵入して来る魔物を封たといわれています。

三つ目は
「元三大師御廟(げんさんたいしごびょう)」・・
降魔大師と呼ばれた良源上人の墓所。

四つ目は、
「慈忍和尚廟(じにんおしょうびょう)」・・
良源上人の高弟である慈忍和尚は、比叡山と都を守るために、
自ら「魔道」に身を落とし、一つ目の妖怪となったと伝えられています。

いずれの魔所も
京の魔封じを行った最澄の残した、ある文書の流れを汲んでいるとか・・

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thanks for 山下繁さん